ペルシアとアラブの違い
ここ数年、イランから数多くの労働者が来日しているわりには、ペルシアという国や民族について、日本人はあまり知らないようです。
イスラム教圏で中東の国のひとつですから、アラブと同一視している人もいるようですが、イラン人はもともとインド・ヨーロッパ語族系のアーリア民族。
人種的にはインド北西部の人びとに近く、アラブ人はセム系です。
文字は、アラビア文字に似ていますがペルシア文字を使用しています。
つまり、ペルシアとアラブでは、人も、言葉もまったく異なるのです。
イランもエジプトと同じような砂漠の国というイメージがありますが、中央部にはザクロス山脈、カスピ海の沿岸にエルブールズ山脈という、どちらも4000~5000メートル級の高山が続く山岳地帯があります。
同じ砂漠でも、岩の砂漠が多いんですよね。
60年代のイランは中東のオアシスと呼ばれていて、豊かで穏やかな王国でした。
イランの風土というのは、とにかく国土が広いですから、南北で大きく異なります。
南部から中央部の砂漠地帯、カスピ海沿岸の緑の平原、真夏でも雪が降る山岳地帯とさまざまです。
カスピ海沿いには日本と同じような水田地帯が広がっており、ブドウの産地には美味なワインがあり、信じられないような安い値段でカスピ海産のキャビアも食べることができるのです。
極楽のような国ですね。