びわの木と果実1
しかし、ビワの木は人目につかない個所で子供におしゃれをさせている。
例えば果皮。
出来るぎりぎりのところまで薄くしておいて、それを細かくて柔らかあい毛と果粉で包んでいる。
爪の先で果皮をむくと、果肉の色は果皮色に合わせてある。
初々しさも、花 種よりもこのどこかから出ているようである。
ビワは夏の果物だけあって、果肉には果汁がいっぱい詰まっている。
手元が狂って、果皮をむきそこなってもたもたしていると、指先が果汁でぬれてくる。
ビワの果実は日持ちが悪くて傷みやすい。
日がたつと、果皮の張りが低下してくるし、食味も落ちる。
傷になったところは褐色に変色したりする。
青果としての値打ちが保たれるのは、大事に取り扱っても収穫した日から数えて十日くらいだそうである。
だから、店頭ではよく見て、いぶかしかったら買わないこと。
何とまあ取り扱いにくい果物だとお思いになるであろうが、ここがまたビワのいいところだ。