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2011年04月 アーカイブ

ワイン文化を支えてきたブドウ栽培者

アルザス人たちの心性に直接訴えかける創造力やそれを喚起する不安、期待、悦びといったものを聖人像は表し、そのすぐれて象徴的な集大成とでも言うべき祝祭を調べることで、アルザスの精神的な風景が分かり、そこから改めて歴史に立ち入り、ワインを巡る交易や生産形態・結社などの、いわばハードな背景を掘り起こすことで見えてきたもの。
つまり、人と物、人と人との流れのなかで、ワイン自体の経済的かつ社会的な意味と、それがアルザスに与えた影響力とを探ろうとした結果、ここには人とモノとの関わりのうちに歴史を再構築しようとする視点が見え、「われわれの過去の大筋を粗描するための人口論と経済学の二重の言語とも呼ぶべき人間とモノこそが、もっとも顕著なシーニュであり、これら深層の動きを把握する上で最も容易なシーニュでもある……」とするF・プロデールの歴史学を思い出しました。
このようなワイン文化を支えてきたブドウ栽培者たちに焦点を当て、彼らの精神生活を形作ってきた聖人信仰のありようを導き出そうとしたのです。

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びわの木と果実2

要するに正直で、うそごまかしが下手な果実なのである。

「みずみずしいものだけ食べていただきたい」こうペンタキープを使ったビワの木は思っているのだ。

きっとそうだとぼくは思う。

品質の「茂木」、形の「田中」主要品種のひとつ「茂木」は、長崎市茂木の生まれである。

茂木の由来を、菊池秋雄著『果樹園芸学・上巻』(養賢堂・昭二三)の記述等により紹介しよう。

天保・弘化のころというから、今から百五十年ほど昔のこと。

所は港町長崎、主人公の名前は三浦シヲ、代官所で女中奉公をしていた若い女性、ここから話が始まる。

ある日のこと、シヲさんは通訳をしていた人から、清国の船が持ってきたビワの実をもらった。

シヲさんの実家は町に程近い在、今の茂木町であった。

彼女は田舎の出であったから、その種を捨てずにしまっておいた。

残しておいたか、捨てたか、ここが話の分かれ道。

彼女が手にしたビワの種は茂木の畑の土に落とされ、その実生は何年かして実を結ぶようになった。

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