びわの木と果実4
唐ビワ一族の果実や花 種は大きいだけでなくて、品質も優れている。
果物としては在来のものはてんで問題にならない。
このような訳で、果樹栽培で取り上げているのは唐ビワばかりである。
茂木は果実重が約五〇グラムくらいである。
もちろん、着果条件によってもうひと回り小さくもなるし、また二、三割大きいものができたりする。
茂木の特長は、甘みが強く、酸みが少ない点だ。
ビワの品種の品質を上、中、下の三段階に区分けしたら、茂木は上に属する。
収穫期は、生国の長崎県で五月中旬から六月上旬である。
さらに南の鹿児島ではこれより約十日から半月早く採れる。
茂木は九州と四国でも、きつい寒さにあうことが少ない地方で栽培されている。
耐寒性の強弱で品種を分けると、やや弱い組に属する。
中国地方から東の産地では、主に「田中」が栽培されている。
田中は、田中という男性の手によって世に出た品種である。